教員を務める東北芸術工科大学デザイン工学部において、地域の企業や自治体の課題に取り組んでいます。取り組む形態は、課題の内容により、様々です。企画構想学科で学ぶ学生の創造性を最大限活かし、研究室でのゼミや演習授業、課外活動の課題として取り組む他、教員が主体となって解決策を導く場合もあります。
山形県南陽市の東の麓酒造の新商品をグラフィックデザイン学科との共創で開発したプロジェクトです。つや姫の「炊き立て」でも「冷え」ても美味しいという特徴を活かし、「熱燗」でも「冷酒」でも美味しい日本酒として開発されました。「どんな温度でも」、「様々な温度で何回でも」楽しんで欲しいという気持ちを込めて、「なんどでも」と名付けています。また、発売プロモーションまでの一連の活動が評価され、2013年の山形エクセレントデザインの大賞にも選定されました。
※古来より日本人は、温度によって風味や味わいが変わる日本酒を楽しんできました。たとえば、55度前後を飛び切り燗(とびきりかん)、 33度前後を日向燗(ひなたかん)、 15度前後を涼冷え(すずびえ)と呼んだりします。パッケージでは、その楽しみ方も併せて提案しています。
テレビ、新聞、ラジオなど、様々なメディアで取り上げられ、大ヒット商品となりました
人気ブランドGlobal Workからの依頼により、チャリティTシャツを企画しました。宮澤賢治の代表作を数点選び、そのハイライトシーンのイメージをグラフィックデザイン学科との共創でデザインし、プリント。さらに、首元のタグにあるQRコードを携帯電話やスマートフォンでスキャンすると、そのシーンの朗読を聴くことができます。収益の一部は、被災地支援団体に寄付されました。
店頭に並んだTシャツは、直ぐに売り切れとなった
蔵王樹氷まつりで名物花火を打ち上げた
酒田市にある安藤煙火店は、山形で唯一花火を製造し、山形に花火文化を根付かせることを願っていました。山形ならではの花火とは何かを学生たちと考えた末に、蔵王温泉の名物「樹氷」「温泉マーク」「玉こん」を花火で形づくり打ち上げることを提案。樹氷まつりで打ち上げた花火を、きれいな形で撮影した人には、無料の入浴券をプレゼントするという今までにない企画となりました。
新聞などで取り上げられ、会場には多くの見物客が訪れた
山形県に関わらず、様々な課題についてご相談に乗ります。
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